当社はシャックルを発売した当時から永久保証を実施してきた。メーカーとして永久保証する義務などどこにもない。ではなぜ、保証するかと言えば、壊れないからである。これに伴い業界では初めて、構造変更用の強度計算書を発行する。ジオラマサスペンションはこの発展形である。当社の下請けはみな、カーメーカーの仕事を専門にやっている優秀な会社ばかりである。下請けの技術レベルをギリギリまで引き出す図面をこちらで引き、発注する。金型の製作段階から製品の製造段階、納品時、と何度も厳格に検査を繰り返し、合格品のみを大切にお客様に出荷する。だから永久に保証できるのだ。 ただ、スプリングに関しては、時々ユーザーから車高が下がったとのクレームが発生する。その都度、バネを試験機にかけて検査をしたが、全て製造誤差範囲内でへタリは見られなかった。当社のバネは全て、三菱製鋼のカーメーカーラインで作られ、全数荷重試験を受け、合格品のみを出荷している。設定荷重500kg、設定高250mmのバネは、出荷時に500kgの荷重をかけて250mmの高さであることを確認されて出荷される。何年か使用されて、もしヘタッたのであれば、500kgの荷重をかけた時、250mmの高さは出ない。今まで当社がユーザーから依頼された試験では全て、設定高が出ている。バネにヘタリが無いのに車高が下がるのは、だいたい4つ原因がある。 (1) ショックアブソーバーのヘタリ 純正、社外品を問わず、ほとんどがガスショックであるが、ガス内圧が車体を押し上げる働きをしている。これがヘタると簡単に2cmは車高が下がる。 (2) シャーシーの変形 L/C80に特に多く見られるが、スプリグシートアッパータワーが内側に曲がり込む。これも、2〜3cmは車高が下がる。(激しくオフを走る人に多い。) (3) サスペンションリンク内蔵ブッシュのヘタリ 全てのリンク(アッパーアーム、ロアアーム合む)には、ゴムブッシュが入っており、各々がヘタる。 (4) ボディーの変形 シャーシーのボディがたれ下がるように変形する。 以上が、当社の商品開発においての根幹をなす社是です。そこには一切の甘えも妥協も存在しません。必要とあればどんな困難なことにも正面から取り組み、これらを打ち破り、そして、さらに素晴らしい商品へと昇華させてきました。その思想はこれからも変わることはありません。 業界では驚異的な20万人を超えるDuneユーザーの方々に対して深く感謝するともに、これまで以上の努力と工夫を続けてまいります。