株式会社デューン



 
●製品開発コンセプト
高性能サスペンションとして高い評価をいただいているジオラマ・デバイス・サスペンションにランドクルーザー100系用コンプリートキットが登場しました。オンロード・オフロードを問わない優れた走行性能や長距離ドライブが楽しい快適性、さらに高い安全性を確保する抜群の限界性能とそれらが相乗して築かれる無類の信頼性など、「ジオラマ」の特質はすべて備えたうえでL/C-100系用のパッケージングが施されています。

その目指す方向は「思いのままに走れるL/C-100」。L/C-100が本来持っているパワーやサスペンションシステムの利点を最大限生かせる設定を与えることで、真のポテンシャルを引き出すものです。具体的にいえば「硬いスプリングを用いながらしなやかな乗り心地も両立させること」に尽きますが、これは常識的には不可能なことです。事実市販車では皆無ですし、アフターパーツにも存在しません。ただF-1やWRCラリーのトップクラスのチームや軍事技術の最先端でわずかに使われている方法です。しかしそれを織り込むことでしかクロスカントリー4×4の総合性能のレベルアップは図れないと確信して、ジオラマの開発は行われました。
●L/C-100でのジオラマワールド
外観からも分かるスタイリングは全高で約70mmリフトアップされた迫力あるもの。またフロントに対してリアを少々上げた軽いクラウチング・スタイルを採用することで、フル乗車時やキャンピングキット積載時でも尻下がりを招かないスマートなシルエットを実現。使い勝手を高めています。
走りについては、見た目以上に重要な部分ですからジオラマらしい内容の充実が味わえます。
例えば柔らかく全体にとらえどころのない挙動となるノーマル車を、コシのあるしっかりとした乗り味へと昇華させました。すると約70mmのリフトアップを果たしていながらも、ノーマル車以上に扱い易くカチッとした走りが実感できます。その感覚はむしろ自然であり、違和感は一切ありません。一般的な「強化サスペンション」にありがちな硬いだけであったり、ハネたりすることがないだけに、バネ定数が四輪平均でノーマル比約1.9倍と聞かされていなければ決っしてそうは思わせない乗り心地など、ドライバーだけでなく同乗者も安心してくつろげます。
もちろんステアリングを握ればその評価はますます高まります。キチンと踏ん張るサスペンションがコーナーでのロールを減らしたり、車線変更の際のスムースかつスピーディな反応など、クルマとの一体感が得られるたびに深い満足が得られます。またこれは加速から巡航、減速へと続く、クルマの一連の動きのなかでもピッチングの少なさや姿勢の修正のしやすさなどとして終始感じられる特性です。
L/C-100のサスペンションを安易に硬くしたり、リフトアップした場合、アクセルONでコーナリングを行うと車体がアオリ出す「ワインド・アップ現象」が起こり、駆動力を抜かなければ収まらないケースが多発しますが、ジオラマの設定はこれもクリアーしています。基本特性を弱アンダーと設定したステアフィールと相まって楽にクルマをコントロールする爽快さが絶品です。限界性能を使っている最中でもこれらの特性に変化がない点こそ、最大のマージンといえます。
オフロードヘ持ち込むとジオラマは一段と冴えます。特にダートでの走りは秀逸です。硬めのバネが苦手な低速でのゴツゴツした当たり感はノーマル車以上にマイルドに、逆に荒れた路面をハイスピードで走れば大入力をモノともせずに、常にコントローラブルな動きを示していきます。
国産クロスカントリー4×4のフラッグシップ的存在のL/C-100にふさわしい、見た目のジェントルさと走りのジェントルさを両立させたジオラマ・デバイス・サスペンション。どこまでも安心して走れる信頼感がそこにはあります。
●L/C-100に対するジオラマのアプローチ
200馬力以上のパワーで2.5トン以上の車両重量を走らせる。いわば質量の塊のような物体がL/C-100というクルマの正体です。これに対して「走る、曲がる、止まる」を実現させようと思えばしっかりとしたサスペンション、なかでもスプリングを装着させることが重要です。
ではノーマルのL/C-100のサスペンションを検証してみましょう。
その基本的な構成はソフトなスプリングとハードなショックアブソーバーの組み合わせとなっています。確かに通常走行ではマイルドな乗車フィールですが、大きな段差などを通過するとガツンという底付き感があります。これを防ぐにはスプリングのバネ定数を高めることと、縮み側のストロークを大きくすることでほぼ解消できます。しかしただそうするだけでは普段の乗り心地は逆に悪化します。
またノーマル車のコーナーリングは意外に踏ん張るようですが、これも強カなスタビライザーに負うところが大きく、スプリングの仕事だけではありません。試しにフルブレーキをかけると相当なノーズダイブを発生します。大きな荷重移動はクルマのバランスを崩しますので本来避けるべきことですが、スプリングが弱い場合、ハードなショックアブソーバーを用いたとしても挙動を抑え切れないことが良く分かります。
自動車メーカーに限らず、今までの常識でサスペンション開発を行えば、「マイルドな乗り心地を得るためにはどうしてもソフトなスプリングでなければならず、クルマの運動性はスプリング以外の補器類(ショックアブソーバー、スタビライザー、各種ロッド類のピロボールマウントなど)でカバーさせる」というつじつま合わせの方法しか選択肢が無いわけです。そのためこのような組み合わせとなるのです。
そこでジオラマがとった方法論は簡単です。「クルマはスプリングが支えている」という当たり前な原理を尊重し、適切なスプリングを用意することで、クルマの運動性能をすべて飛躍的に向上させました。残る問題は乗り心地です。その両立のポイントは「スプリングの組み合わせ」にあります。つまり1本では硬いスプリングも、4本の組み合わせ方ひとつでマイルドな味にすることができるのです。これは個々のスプリングが持つ「固有振動数」の組み合わせ効果で得られ、デューンでは「固有振動制御システム(N.V.C.S)」として考えています。この方法を用いてはじめて、クルマの高い運動性能とソフトな乗り心地とを両立させる特殊なスプリングが成立しました。
●ジオラマの信頼性はあらゆる場面で有効
L/C-100にジオラマ・デバイスという最適なスプリングを装着することは、あらゆる状況で絶大な安心感と安定性を約束します。一般的に用いられる「オンロードorオフロード」という基準だけで語られるサスペンションとは違い、例えばドライからウェットそしてスノーへと刻々と変化する路面のコンディションヘも柔軟に対応するスタビリティこそが、ジオラマの運動性能の神髄です。あらゆるステージで常に発揮される粘り強いトラクション。その真価は、クルマにとって逆境になるほど優位性として感じられるはずです。
新型車にこぞって採用されるABSやエアバックそして衝撃吸収ボディーなどの安全装備は確かに安心なイメージを醸し出しています。しかし最も重要なことは、それらの装備が機能する前に目前の危険を回避できる性能ではないでしょうか。それを極限まで高めてクルマに与えたのがジオラマ・デバイス・サスペンションです。そのうえでそれらの高性能をいつまでも安心して使い続けられる永久保証制度の信頼性も大きなポイントです。
ただ単にリフトアップするだけ、ただ硬めのセッティングにしただけというサスペンションとは根本的に次元の異なるジオラマの走りの世界。
その圧倒的なアドバンテージがランドクルーザー100に今、用意されました。
※当コンプリートキットはAHC(車高調整機能)付き及び「Gセレクション」グレード車には、構造上装着できません。ご注意ください。
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