株式会社デューン |
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●製品開発コンセプト |
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Y61サファリ(5ドアロング車)用ジオラマデバイスサスペンションが誕生しました。定評あるクロカン性能はそのままに、全高で60mmのリフトアップをはたし、オンからオフまでステージを選ばない無敵のクロカン四駆が完成しました。また、このY61サファリ用ジオラマデバイスサスペンションは、ノーマル車の持つ絶対的なストローク(F.220mm/R.240mm)を一切減らさずにリフトアップに成功した、唯一のスポーツサスペンションとして特筆すべきものです。その秘密は各コイルのアッパー側マウントに採用された「コイルスプリングシートアジャスター」の存在にあります。 |
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●なぜアジャスターが必要となったのか? |
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Y61をリフトアップしようとすると通常はコイルスプリングの1G設定高を1インチなり2インチなり高く設定して装着するはずです。ところがコイルスプリングの設計には1Gだけではなく、伸び切り時(MAX長)や最大圧縮時(MIN長)もふまえた上で形にしていきます。ここでY61は問題が出ました。つまりノーマル車のストローク量が余りにも大きく、MAX長に合わせてリフトアップコイルを作るとMIN長で縮み過ぎてしまうのです。ひらたく言えば「必ずヘタる」コイルしかできないわけです。この場合一般的にはバンプストッパーを延長してMIN長の負担を助けるケースしか考えられません。しかしこれではせっかく2インチリフトアップしても例えば1インチのストッパー延長をしたとすれば、結局「2インチアップでありながらノーマル車よりもストロークが実質1インチ減ってしまう」という本末転倒な車になってしまいます。見た目のリフトアップだけであればそういう方法もありますが、Y61オーナーがY61を選んだ理由の本質を考えると、国産クロカン四駆で最大ストロークを持つリジッド車という部分はハズせません。そこでデューンはこのストローク量を一切犠牲にすることなくリフトアップできる方法を完成させました。結論からいえばコイル径を大きくすることです。このためにアジャスターが必要となったのです。 |
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●Y61用として無敵のサスペンション |
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Y60を熟成させたサスペンションはY61となった段階で、ノーマルでありながらすでに目一杯のハイリフト車になっていました。それをさらにリフトアップさせるということは、当然自動車メーカーすらできなかったサスペンション開発を実行することにほかなりません。車高をもう少し上げられれば、より実践的なY61になると確信するデューンは苦心の末これを実現しました。
バネ定数としては平均値で約1.2倍になりますが、オン・オフともはるかに高いロードホールディング性が味わえます。またそのハンドリングは「ダイレクト」の一言に尽き、とてつもなく高い限界性能へとドライバーを誘います。しかも限界付近でなおも示す旋回力とその安定性は抜群で、グリップ限界にあってもさらにキレ込もうとする挙動ではまさにジオラマ・ワールドが体験できるのです。おそらくY61オーナーであれば、リフトアップしていながら味わえるこのドライビングフィールに絶句してしまうでしょう。
もちろん切り返しが続くコーナーリングはさらに小気味良いものに仕上がっています。2tを超えるY61がピタッピタッと揺り返しもなくステップを踏めるのですから。そのようなスポーティーなハンドリングでありながら乗り心地はかなりマイルドな点もジオラマならでは。本来バネ定数は上がっているので固くなりがちなものですが、デューン独自の「N.V.C.S(固有振動制御システム)」理論によってそうは思わせません。これは後席、特にサードシートの乗員には実にありがたいセッティングでしょう。
車両姿勢はフロントに対してリアを少し持ち上げた、軽いクラウチングスタイルを採用。キャンパーキットや積載物があっても尻下がりにならず十分対応できるのがうれしい。そこまで使い易いパッケージングにまとまっていながら、決してオンロード一辺倒でない点にジオラマの懐の深さがあります。ダートを相当ハードに走り、ジャンプなどを繰り返しても底付き感は皆無。それほどタフなサスペンションに仕上がっています。そのうえで、さらにクロカンステージヘ入ると足の自由度の大きさも実感できます。アクスルがはずれたかのようなリアの動きなどは本当に驚異的。その証拠に縮み側もしっかりバンプストッパーに当たっていることが確認できるほどです。真のサファリストのためのハイパーサスペンション、ジオラマ・デバイス。ここにようやく満を持しての登場です。
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●デューンがY61サファリに与えた「安全性」 |
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近ごろABSやエアバックをはじめとしたクルマの安全装備が当たり前のように新車に標準装備され、衝撃吸収タイプのボディーにまで進化しています。
しかし、これらの役割は主にクルマが衝突してから機能するものがほとんどです。いかに衝突を未然に防ぐかというアクティブ・セーフティーの面ではABSやトラクション・コントロールなどになりますが、これも電気的制御が必要なシステムです。
常に安全なクルマという条件で考えると、ヒューズ切れや断線の影響も受けないシンプルなシステムを前提としたうえでこそこれらの機能が生きるでしょう。
そこでサスペンションを再考すると、根本的に高い性能を与えられたサスペンションが存在するだけで、アクティブ・セーフティーのポイントは飛躍的に向上します。例えばサスペンション以外がノーマルであっても、「タイヤのグリップカが増した」「ブレーキが効くようになった」「雨の日でも安定して走れる」など、メリットに限りがありません。そしてこれらの性能は残念ながら最新のクルマでも標準装備はされていません。
クルマの「走る」という機能の要の部分。ここをベストな性能にするとそのクルマの持つ「走るための機能」のすべてがレベルアップするのです。
これこそデューンのサスペンション開発のスタート点です。そしてこのスタンスで作られたサスペンションだからこそ、他のサスペンションとは比較できないほどのアドバンテージが存在するのです。高い信頼性の要因は、その開発のスタート点にあります。
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